◆HP OpenViewで「フォーマットが trapd.conf にありません」のエラーが出る
SNMPのマネージャーとしてHP OpenViewをご使用になり、SNMP WEB BOARDから停電等でtrapを
上げたタイミングで、HP OpenViewのアラームブラウザで「xxx の TRAPD.CONF FMT がありません。」や
「フォーマットが trapd.conf にありません」が表示されることがあります。
この場合、次の事をご確認下さい。
・SNMP WEB BOARDのVer.3.3.06以前のバージョンではSNMPのtrapの形式に不具合があり、
trapを認識できないマネージャーがございました。
もし、バージョンがVer.3.3.06以前であればお手数ですが、
Ver.3.3.09以上にアップデートいたしますようお願いいたします。
・HP OpenviewにUPS用のmibを登録していないと上記現象が発生します。
UPS用のMIBはSNMP WEB BOARDに添付のCD-ROMにも入っておりますが、
RFC1628は https://www.yutakadenki.jp/manual/RFC1628.MIB
Jemaは https://www.yutakadenki.jp/manual/jema.mib
からもダウンロード可能です。
MibをOpenviewに登録するには「オプション:Mibのロード/アンロード:ロード」から
ご使用になるMibファイルを指定してください。正しく登録されると、自動的に反映されます。
なお、OpenViewのバージョンによってはmibをロードしただけではtrapが発生しても
アラームブラウザに表示されないことがあります。その場合は「オプション:イベント設定」から
イベント設定画面を開き、RFC1628なら上段のエンタープライズ[upsMIB]を選択すると下段に4つの
イベントが表示されます。変更したいイベントをクリックし、メニューの「編集:イベント:変更」で
変更したいイベントの変更メニューが表示されます。アラームビューアに表示したい場合「イベントメッセージ」の
タグを開き、アクションを「ログおよび表示をするカテゴリ」を選択し、右のセレクタから任意の物を選択します。
下段のイベント・ログ・メッセージに適切な文字列を指定してください。
詳しくはそのメニューの「ヘルプ」をご覧下さい。
変更後、「ファイル:保存」で設定が反映されます。
このように設定しても「フォーマットが trapd.conf にありません」が表示される場合は下記をご確認下さい。
・HP Openviewにて上記方法でイベントに対する動作を変更するとtrapd.conf内のoidの値が書き換わることがあります。
例えばupsTrapAlarmEntryAddedのoidは"1.3.6.1.2.1.33.2.3"ですが、上記方法で変更を行うと
oidが"1.3.6.1.2.1.33.0.3"の様に一部が"0"に書き換わったり、
"1.3.6.1.2.1.33.2.0.3"の様に".0"が勝手に追加される事があります。
イベント設定の画面の「表示:イベントID」から「オブジェクトIDとして表示」にするとoidが確認できます。
このようになるのは特定のOpenViewの不具合と思われます。詳しくはHP社にご確認下さい。
これを修正するにはイベント設定で「表示:イベントID:オブジェクトIDとして表示」にして、壊れているイベントを
選択し、「編集:イベント:コピー」でコピーを生成すると「イベントのコピー」画面になります。
イベント名に本来のイベント名を記入し、イベントIDに"0.3"となっていれば"3"に変更し、「OK」で終了します。
これを壊れている全てのイベントに対して行い、最後にイベント設定画面を「保存」で終了します。
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