07-08-23 SNMP WEB Board アップデート作業手順(for Ver.3.04.05) (株)ユタカ電機製作所 (1) 概要  以下にSNMP Web Board(以下Webボード)に対して、アップデートを行う手順について記します。  ホームページには従来フォーマット版と新たにバイナリフォーマット版を用意しておりますが、  ここでは全てのバージョンでご使用になれる従来フォーマット版について述べます。  なお、従来フォーマット版とバイナリフォーマット版はご使用になるファイルの種類が異なるだけで、  内容、操作方法は全く同じです。  ここではWebボードのIPアドレスは工場出荷時の"192.168.0.10"であるとします。  【備考】   現在のバージョンがVer.3.04.03以降であればバイナリフォーマット版がご使用になれます。   バイナリフォーマット版はファイルサイズが小さく、アップデート時間も2分20秒ほど短くなります。   バイナリフォーマット版は従来フォーマット版とファイルの種類が異なるだけで、操作方法は全く同じです。 (2) アップデート作業に必要なもの  ・アップデートモジュール(ダウンロードの方法は下記)  ・ネットワークケーブル   Hub経由 または Webボード直結でホストがAuto MDI/MDI-Xなら ストレートケーブル Webボード直結でホストがMDI固定なら クロスケーブル  ・作業用PC (3) アップデートモジュールの入手方法  ユタカ電機Webサイトの  https://www.yutakadenki.jp/japanese/seihin/ups/optionboard/program/snmpweb_program.htm  にバージョンアップモジュールが用意されています。  その中の最新版(07年8月現在は"2007.08.17 Ver.3.04.05")が存在します。  さらに従来フォーマット版とバイナリフォーマット版が存在しますが、ここでは従来フォーマット版を  クリックし、ダウンロードしてください。  ダウンロードしたファイルはWindows版自己解凍となっていますので、Windows上でダウンロードした  モジュールを実行すると解凍先を聞いてきますので、適当なディレクトリ(例えばC:\tmp等)を指定すると  解凍後、次のファイルに展開されます。(Ver.3.04.05の場合)  ・従来フォーマット版   ・ap3_4_05.srec アプリケーション部分 (拡張子がsrecが従来フォーマット版です)   ・eb3_3_08.srec カーネル部分  このファイルを作業用のPCにコピーしておきます。  【備考】  ・バイナリフォーマット版では以下のファイルに展開されます。   ・ap3_4_05.bin アプリケーション部分 (拡張子がbinがバイナリフォーマット版です)   ・eb3_3_08.srec カーネル部分 (従来フォーマット版と同じです) (4) アップデートの手順 (4-1) 作業用PCの設定  作業用PCのIPアドレスをWebボードと同一ネットワークにします。  仮に192.168.0.11とします。  デフォルトゲートウェイは0.0.0.0(または変更せず)にします。  作業を行うPCとWebボードを直結する場合、ブラウザソフトでプロキシが設定していると正常に動作しないことがあります。  プロキシが設定されている場合は  ・Internet Explorerを使用する場合は   「ツール・インターネットオプション」を開き、   「接続」のタブを開き、「LANの設定」をクリックし、「プロキシサーバー」を確認します。   直ぐ下のチェックボックスにチェックが入っている場合はチェックを外し、全てのページを「OK」で閉じます。   元に戻す場合は上と同じ手順で外したチェックボックスのチェックを元に戻します。  ・Firefoxを使用する場合は   「ツール・オプション」を開き、「詳細」のタブを開き、「接続設定」をクリックし、「インターネット接続」を   開きます。   一番上のラジオボタン「インターネットに直接接続する」にチェックが入っていなければこれにチェックを入れ、   全てのページを「OK」で閉じます。   元に戻す場合はラジオボタンの設定を元に戻します。 (4-2) Webボードにログイン  アドレスバーに(工場出荷時の場合。設定済みならそのアドレス)   192.168.0.10  を入力し、エンターキーを押します。  ユーザ名とバスワードを聞いてきますので、両方に"upsuser"(デフォルト時)を入力します。  ログインが正常に行われると「監視画面」が開きます。 (4-3) カーネル部分のアップデート  最初にカーネル部分、ファイルとしてはeb3_3_08.srecを使用します。  「バージョンアップ画面」の「ファイルの選択」部分に"eb3_3_08.srec"のフルパスを入れるか、  右の参照ボタンでファイルを選択し、「アップデートボタン」をクリックします。  (一度参照ボタンでファイルを参照すると、以降、参照ボタンだけで目的のディレクトリが表示されます)  10秒ほどで「プログラムのコピーに成功しました」が表示され、50秒後に再起動されます。  【注意 この間、ボードを抜いたり、電源を切ったりしないでください】  通常、ログイン画面が表示されますので、(4-2)の要領で再度ログインします。 (4-4) アプリ部分のアップデート  次にアプリ部分、ファイルとしてはap3_4_05.srecを使用します。  バージョンアップ画面を開き、「ファイルの選択」部分に"ab3_4_05.srec"のフルパスを入れるか、  右の参照ボタンでファイルを選択し、「アップデートボタン」をクリックします。  (一度参照ボタンでファイルを参照すると、以降、参照ボタンだけで目的のディレクトリが表示されます)  100秒ほどで「プログラムのコピーに成功しました」が表示され、180秒後に再起動されます。  【注意 この間、ボードを抜いたり、電源を切ったりしないでください】  通常、ログイン画面が表示されますので、(4-2)の要領で再度ログインします。 (4-5) バージョンの確認  再度「バージョンアップ画面」を開きます。バージョンが以下のようになっているかを確認してください。  特に上の2つが重要です。   現在のバージョン      Ver.3.04.05  2007-08-17   カーネルバージョン     Ver.3.03.08   管理プログラムのバージョン Ver.3.04.05  2007-08-08   CGIのバージョン       Ver.3.04.05  2007-08-08  (注意 日付はリリース状況により異なることがあります)  バージョン番号が以上のようになっていればバージョンアップは成功しています。 (4-6) バージョンアップを続けて行う場合  WebボードのIPアドレスが異なる場合はそのまま(4-2)から繰り返してください。  工場出荷時のボードを続けてバージョンアップを行う場合はボードを入れ換え、(4-2)を行いますが、  たまにアクセスが出来ないことがあります。 その際はPCでコマンドプロンプトを開き、 "arp -d" を実行してください。 (5) その他  カーネル部分とアプリ部分の操作順が逆転しても問題ありません。  アップデートが正常に行われたかを(4-6)を行い、必ず確認してください。  アップデートファイルの転送が終わり、再起動が行われるまでは絶対に電源を切ったり、ボードを  抜いたりしないでください。Flash-ROMへの書き込みが中途半端に終わり、起動しなくなります。  安全のため、UPSは出力状態で行ってください。万一停電が発生してもUPSのバッテリで処理が維持されます。