バージョンアップ情報(Ver.3.04.05 07-08-17)                     (Ver.3.04.03からの変更点) ◆機能追加、仕様変更 ・スケジュールによる停止と起動時にイベントログに記録を残すようにしました。  従来、停止は「スケジュール停止」イベントがありましたが、起動には何もなく、「出力開始」が  その代用となっていましたが、これでは何が理由で出力開始になったかが不明なため、  スケジュールによる起動もイベントログに残るようにしました。 ・起動時のイベントログに残している[管理プロセス動作開始]に停止時の停止情報値も表示するようにしました。  また、従来「SNMP WEB BOARD動作開始」イベントにバージョン番号の表示を行うようにしていましたが、  現在は夜間再起動時は「SNMP WEB BOARD動作開始」イベントを発行しないようにしているため、  イベントではない[管理プロセス動作開始]にバージョン番号を表示するようにしました。 ・冗長化機能に次の機能を追加しました。  連係機能のメニューの冗長管理を有効にした際に、次の機能を追加しました。  ・同期をとって出力停止   双方でチェックを入れると一方が先にスクリプト処理を終わっても、もう一方がスクリプト処理が終わるまで   UPS出力停止を待ちます。その結果、両方のUPSがほぼ同時に出力を停止します。   これにより、シャットダウン中に復電しても両方のUPSが出力を同時に停止、その後、出力を開始しますので、   パワーオン・リスタートにより、ホストを起動することが出来ます。  ・同期待ち時間   上の【同期をとって出力停止】を何秒待つかを指定します。   何らかの理由で一方のシャットダウンが非常に遅れた場合、先に処理が終わった方のバッテリの消耗を防ぐためです。  ・連携間で時刻を一致させる   両方のボードの時刻を一致させ、その結果、ボードの夜間再起動も同時に行うことで連携切れを起こらなくするためのものです。   なお、再起動中に停電が発生してもボードが起動後に停電処理を行いますので、特に問題は発生しません。   また、ボード間の時刻がずれ、再起動が一致せず、連携切れが発生している最中に停電が発生しても   シャットダウン等の処理は正常に行われます。   なお、時刻を一致させる条件は以下のようになります。   * 時刻設定でNTPのIPアドレスが設定されていればこの機能は無視されます。   * 一方のボードのみNTPのIPアドレスが設定されていれば、設定されている方の時間にあわせます。   * 両方ともNTPのIPアドレスが設定されていなければIPアドレスの小さい方にあわせます。   * ボード間の時刻が10秒以上ずれた場合に一致させるようにします。 ・CGIログを残す際に、アクセス元のIPを残すようにしました。 ・メールのテスト送信でエラーが発生した場合、テンプレート「書式に誤りがあります。」を出していましたが、  書式に誤りがあるわけではないため、出さないようにしました。 ・スクリプトのテスト実行時に"charcode s-jis"を指定しても受信コードがShift-JISの場合、  文字化けを起こしていましたが、起こさないように変更しました。  従来は受信処理の都合上、"charcode s-jis"は送信時のみに有効になるようにしていましたが、  Ver.3.4.3より受信方法を変更したため、受信時でもShift-JISを受け付けられるようにしました。  また、recvコマンドの待ち受け文字列にもShift-JISでも日本語を受け付けられる様になりました。 ・「動作モード」にsnmpクライアント機能、ホスト監視機能を起動、停止させる機能を追加しました。   ・UPSからの割り込みがあるとUPSに対して詳細情報を問い合わせていますが、その記録を  残していないため、詳細な警告や異常をUPSログに残すようにしました。  なお、情報は16進数で残しています。  値の詳しい情報は「SNMP WEB BOARDのFAQ」を参照下さい。   ◆不具合 ・Webボードのネットワークがたまに2秒程度ネットワークリンク切れになったり、  連続してネットワークリンク切れになる不具合を修正しました。  原因はネットワーク上にUDPのブロードキャストやマルチキャストが連続(数ミリ秒以内)して4kbyte以上送信されると、  無関係なデータは破棄するのですが、破棄する処理に問題があり、2秒ほどリンク切れが発生することがありました。  また、このようなデータが連続して送信されるとその間はずっとリンク切れ状態になります。  この場合、Webボードのlinkランプ(コネクタ下の右端、オレンジ色)が2秒ごとに一瞬点灯します。  自分に無関係なデータが来たときの廃棄処理を変更し、リンク切れを起こさないようにしました。  具体的には以下のようなデータで発生します。  ・ルータ間の経路情報の交換時(OSPF等)   情報交換データが流れている一瞬の間、リンク切れが発生しました。  ・インターネットカメラ、ネットワーク会議システム   UDPのマルチキャストが使用されている場合、データが流れている間、Webボードのネットワークが切れた状態になります。 ・ホスト監視の方法を変更しました。  従来はホスト監視を行うために、内部ではpingコマンドを定期的に実行していましたが、  他のコマンド(例えばブラウザ操作)と同時に実行するとハングする事がありました。  また、他のコマンドを実行していなくても1〜3ヶ月に一度、ハングアップすることがありました。  その結果、ブラウザに対して全く動作しなくなったり、ブラウザは動作しても  「プロセス間通信エラーが発生しました」等のエラーが発生し、動作できないことがありました。  そのためpingコマンドを実行するのではなく、ping通信を行うプログラムを常駐させ、  コマンドの同時起動を発生しないようにすることでハングアップを発生させないようにしました。  監視間隔は基本的に約8秒(8秒×16組=128秒(約2分))で、反応が無い場合は11秒となります。 ・メール本文に対して日本語であるという設定が抜けていたため、  デフォルトが日本語になっていないメールクライアントでは文字化けが発生する  不具合を修正しました。  メールヘッダに日本語コードである"charset=iso-2022-jp"を追加しました。 ・CGI(ブラウザ表示)でcookieを使用し、その際の有効期限をボード自身の時刻+1年にしておりましたが、  ボード上のカレンダ用の電池が放電しきっていると2004年に戻るため、有効期限が2005年になるためCookieが保存されず、  Cookieを使用して状態を判断しているページ(スクリプトの設定画面等)が正しく表示されないことがありました。  有効期限をボード自身の時刻+15年にすることで、Cookieが正しく保存されるようにしました。