◆複数のSNMP WEB BOARDの設定を行っているとアクセスできないことがある

出荷時状態のままのSNMP WEB BOARDにアクセス後、SNMP WEB BOARDを別のものに交換すると
しばらくそのSNMP WEB BOARDにアクセスできないことがあります。
これは操作を行っているコンピュータのarpテーブルという物に交換前の
SNMP WEB BOARDのMacアドレスが記憶され、このMacアドレスにアクセスを行おうとしたために、
交換後のSNMP WEB BOARDにアクセスができなくなります。
2分〜10分ほどするとコンピュータ内のarpテーブルはクリアされますが、
コンソール(Windowsの場合はコマンドプロンプト)から"arp -d"を行うことで
arpテーブルを一旦クリアすると正常にアクセスできるようになります。

arpテーブルとは
ネットワークアプリケーション(WebやSNMP等)は通常IPアドレスで
他のネットワーク装置と通信を行いますが、最下位層であるイーサネットでは
ネットワーク装置毎にユニークなMACアドレスで通信を行います。
送信元は最初にIPアドレスで呼びかけを行い、それに対応するネットワーク装置は
MACアドレスを返します。 その後、このMACアドレスで通信を行うようになります。
通信毎にこの操作を行うと非効率であるため、一度この操作を行うと
IPアドレス:MACアドレスの対応表に一定時間(通常2分〜10分)記憶します。
この対応表をarpテーブルと呼びます。このテーブルを強制的にクリアするのが"arp -d"です。
この操作でクリアしても自動的に上記処理を行いますので、動作に支障はありません。


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