◆停電時にPCをシャットダウンするのに必要な設定は?

(1)シャットダウン設定の停電確認時間
1秒や10秒程度の瞬停でシャットダウンしないように停電確認時間を適切に設定します。
初期値は180秒となっています。

UPSの容量に対し負荷が大きい場合はこの時間を短めに、負荷に対して
余裕がある場合は長めに設定しても問題ありません。
例えば負荷が定格出力に対して80%以上なら停電確認時間は30秒程度がいいでしょう。
負荷が定格出力に対して半分以下なら180秒程度で問題ありません。
また、シャットダウンする台数が多い場合、シャットダウンの処理時間が長くなりますので、
停電確認時間は短めにしていた方が安全です。

(2)シャットダウン設定のシャットダウン告知時間
シャットダウン開始前にコンピュータを使用している人に通知を行う場合、
作業を終了できる程度に時間を設定します。
通知をスクリプトで行う場合、スクリプトの処理時間かここで設定した時間の
いずれか長い方になります。
初期値の10秒、または0秒でもかまいません。

(3)シャットダウン設定のシャットダウン処理時間
実際にシャットダウンのスクリプトを実行している時間です。
シャットダウン処理時間よりスクリプトの実行時間が優先されますので、
初期値の60秒、または0秒でもかまいません。

(4)シャットダウン設定のUPS停止時間
シャットダウン処理が終わりUPSへ停止命令を出し実際にUPSが停止する間での時間で、
初期値は1分になっています。(0分は指定できません)
もし、このUPSにハブ等が繋がっていて、他のUPSより遅く停止させたい、といった場合に
適切な時間を設定します。
そのようなことがない場合は初期値の1分のままで結構です。

(5)シャットダウン設定のシャットダウン実行
停電が発生した場合、これら一連のシャットダウン処理を行うか、または何もしないかを設定します。
初期値はチェックが入っていないため、停電が発生してもシャットダウン処理は行われません。
シャットダウン処理を行う場合には必ずチェックを入れてください。
(Ver.3.04.00以降ではイベント設定の5:シャットダウン準備中か6:シャットダウン開始のイベントで
いずれかのスクリプトNo.にチェックを入れたらシャットダウン実行にも自動的にチェックが入るようになっています。)

(6)シャットダウン設定の設定が終われば設定ボタンを押してください。

(7)イベント設定の6:シャットダウン開始のいずれかのスクリプトNo.にチェックを入れます。
スクリプトを1つしか設定しないのであればNo.1にチェックを入れます。
複数のPCをシャットダウンするにはそれぞれのPC台数分、チェックを入れます。

(8)上でチェックを入れたスクリプト設定画面を開きます。
(スクリプト設定画面はバージョンにより若干異なります。
以下の説明はVer.3.04.00以降のものです。)

(9-1)SSH機能
SSHを使用してログインする場合にチェックを入れます。
(SNMP WEB BoardではSSHはV1のみに対応しています)

(9-2)ホスト監視
設定したIPアドレスに対してpingで監視を行い、その状態が変化した場合、
監視ホスト停止イベントや監視ホスト起動イベントを発行することができます。
これらを行う場合にはチェックを入れます。

(9-3)シャットダウン開始イベントで実行
(7)で入れたチェックと同じ物です。
(7)でチェックを入れた場合にはここにもチェックが入っています。

(9-4)IPアドレス
シャットダウンを行うターゲットのPCのアドレスを入れます。

(9-5)コメント
このスクリプトに対するコメント欄です。

(9-6)USER1、PASS1、USER2、PASS2
スクリプト内のそれぞれ$user1、$pass1、$user2、$pass2に置き換わります。
$user1、$pass1は通常、ログインするときのユーザ名、パスワードです。
Unix系では通常、telnet等で直接rootにはログインできませんので、
rootに昇格できるアカウントのユーザ名、パスワードを入れます。
$user2、$pass2はrootになるときのユーザ名、パスワードを入れますが、
通常、ユーザ名ではなく"su"コマンドが使われますのでUSER2は設定不要です。

(9-7)実行遅延時間
通常は設定不要です。

(9-8)リトライ回数、リトライ後の待機時間
telnet等の接続に失敗したときに繰り返す回数とその待機時間を設定します。
主にPCが起動中に停電が発生したことを想定しています。
回数、時間を多くしすぎるとバッテリが消耗し、UPSが停止することがありますので、
3回、30秒程度が適当と思われます。

(9-9)スクリプト単独実行
複数のスクリプトを同時に実行したい場合はチェックを入れる必要はありません。

(9-10)スクリプト編集
通常は「選択方式」にして該当するターゲットOSを選択するだけです。
但し、プロンプトが変更してある等や選択肢にないOSの場合は最も近そうなものを選択し、編集方式で編集します。

以上で設定は終了です。各画面で最後に設定ボタンを押してください。
複数台設定する場合は(9-*)を台数分設定します。
なお、スクリプトが動作するかはスクリプト設定画面の「テスト」で実際に動作を行います。


SNMP WEB BOARD FAQへ戻る