Advanced NW board アップデートモジュール ◆バージョンとモジュール名 -↓--Ver.4.04.03--- ◇総合バージョン  Ver.4.04.03 14-08-01 ◇Linux Kernel バージョン  Build #19 2009-10-30  モジュール名 gz091030z.lnx 変更なし ◇アプリケーション  バージョン  Ver.4.04.03 2014-08-01  モジュール名 ap4_04_03.suf ●仕様変更、機能追加 ◇システム ・従来、異常や警告が発生したときは入力電圧や出力周波数等を最新に入手し、計測ログに保存し、  異常や警告が"回復"したときはインターバルで入手した情報を計測ログに保存していた。  そのため、警告等が発生したときは比較的正しい値がログに残る(*1)が、  警告等が回復したときは古い値がログに残り、回復したときの値では無かった。  これを変更し、回復したときも最新を入手(*1)し、計測ログに保存するようにした。  *1 瞬停の様に一瞬だけ入力電圧が下がった場合、NWボードがUPSに最新の情報を入手した時点で    回復していることがあり、その場合は入力電圧低下の記録は残らない。   ◇Web関係 ・カレンダーの指定日設定の設定を現在から3年間に制限していたが撤廃し、無制限とする。 ・バッテリテストの有無の検出方法を変更する。  また、従来のバッテリテストは10秒のみだったが、30秒もテストできるよう、2つのボタンを用意した。  ※上記機能はUPS本体機能の有無による ・アクセス制限にIPアドレスの後ろに"/xx"を追加することでアクセス制限の範囲指定をできるようにした。  たとえば"192.168.0.10/24"とすると"192.168.0.1〜192.168.0.254"が許可アドレスとなる。 ・ON/OFF制御に「再起動」を追加した。再起動時間は1分単位に指定する。  停止中に起動もできるため、再起動待ち状態では操作できるようにしている。  イベントログには「UPS出力停止(再起動)」と記録を残す。 ・スクリプト設定に「チャレンジレスポンス認証を有効する設定」と「パスワード認証を無効にする設定」を追加する。  メニューとしては  「チャレンジレスポンス認証を使用しない」(デフォルトでチェックあり)  「 パスワード認証を使用しない」  を追加する。  元々チャレンジレスポンス認証を使用しないのがデフォルトだったので、デフォルトでチェックが入っている。 ・スクリプトのコマンド「disconnect」に[-e]オプションを追加し、  タイムアウトになったとき、タイムアウトエラー163として扱う。  これにより、リトライが可能になる。  従来は「disconnect」で時間以内に終了してもタイムアウトで終了しても正常終了として扱い、  そのため、リトライは実行されなかったが、[-e]オプションを付けるとエラー終了として扱うため、  リトライが可能となる。  通常は使うことは無いが、1回のシャットダウン処理ではシャットダウンしないようなシステムでは  「disconnect -e 120」としておくと、120秒たってもシステムが停止しないとリトライが設定されていれば  リトライを行う。 ・SNMPの漢字コードにUTF-8の選択を追加する。 ◇telnet/sshメニュー ・Telnet/sshでボードにログインして実行するユーザメニューの「telnet」の項目に  telnetでポート番号も指定できるようにした。 ・Telnet/sshでボードにログインして実行するユーザメニューの「PowerControl」の項目に  Reboot機能を追加。  再起動時間を指定し、rebootを実行できる。 ・スクリプトの"onrecv"の文字列が一致すると"recv"処理を終了してしまうのを回避するために  「onrecv clear」を追加した。  具体的には「onrecv "(yes/no)?" : "yes\n"」としていて、  スクリプトの最後に   recv "end of program"  を待っていたときに、たまたま受信文字列に"(yes/no)?"があると、最後の"recv"を抜けてしまう。  その結果、スクリプトは正常終了と見なされ、sshは強制的に回線を切断する。  ホスト側の処理が残っていてもクライアント側から切断されるとホスト側のshellの終了し、  ユーザの処理が途中で止まることになる。  これは本来、仕様通りの動きをしているが、本来の意図とは異なる動作をするため、  "onrecv"を働かないようにするため、「onrecv "" : ""」を5組まで登録できるので、5回並べるか、  新たなコマンド「onrecv clear」を使用する。このコマンドは登録されている全てをクリアする。 ●不具合 ・アクセス制限を有効にすると冗長化のためのネットワーク通信が動作しなくなる不具合を修正。  (連動にならない) ・装置情報で「装置情報」と「コメント」を全て削除するとクリアできない不具合を修正。 ・SNMPの「JemaUpsBatteryVoltage,UpsBatteryVoltage」の返答値が本来の値より10倍の値を返していた。  そのまま修正すると、従来の誤った値を正しいものとして扱っている場合に値が異なってしまうため、  WebメニューのSNMPに「JemaUpsBatteryVoltage,UpsBatteryVoltageの返答値」の項目を作り、  ・従来通り100倍値を返す(互換のためdefaut)  ・MIB通り10倍値を返す  を選択できるようにした。 ・SNMPのRFC1628で異常が発生したとき、TRAPとしてupsTrapAlarmEntryAddedを  回復したときはupsTrapAlarmEntryRemoveedを発行しているが、  関連オブジェクトとしてupsAlarmIdと upsAlarmDescrが付随しているが、upsAlarmIdは常にupsAlarmId.1=0を、  upsAlarmDescrは未定義の1.6.3.0.0を返していた。  さらに、upsTrapAlarmEntryRemoveedはエラーが回復したら対応するもの1つ1つを発行するはずが、エラー回復通知がUPSより入手すると一気にクリアしていた。  その結果、ファン故障と停電が発生し、回復すると、ファン故障があるにもかかわらず、upsAlarmDescrでの問い合わせに全て正常を返していた。  これらを修正し、正しいオブジェクトを返し、さらにupsTrapAlarmEntryRemoveedでは対応するエラーが回復したら発行するようにした。  これに伴い、Trapを整理した。